満員電車で触れ合う

バラエティ番組で、カメラがスタジオ観覧席を映す。若いネーちゃんだらけじゃん…と思ったら、オツサンが1人、女の子たちに混ざっている。くぅ―うらやましい。

化粧品会社のオフィス。座っているのは女、女、女。でもって課長の席にオツサンが1人。なんていい職場なんだ!女の中に男が1人。照れくさいだろうけど、背中や股間のあたりがムズムズしそうな環境だ。うらやましくってならない。このルポは、そういう甘い空気を味わってみようという企画だ。

どさくさに紛れてチカンするわけじゃない。ナンパするぜ!みたいなガチンコな欲望でもない。もっとゆるーいカンジ。女性のムンムンとしたエキスを胸いっぱい吸い込みたいというか。変態?はい、ボク変態かも。

女性専用車両でギュギューされたい
ラッシュ時の女性専用車両にはえもいわれぬ魅力がある。前から後ろからギューギュー女子の肉体が押しつけてくるなんて、まるでパラダイスだ。
たぶん俺は乗っちゃいけないんだろう。でも専用車両と気づかずにサラリーマンがうっかり乗っちゃったってな話はよく聞く。だから俺もうっかりすればいいだけのことで…。
朝8時。小田急線。成城学園前駅。女性専用車両のホームには、OLさんたちがわんさか並んでいた。みなさん、朝早くからご苦労さまです。電車が入ってきた。ホームの女性がどやどや乗り込んでいく。
どうしょう、いいのか、いいのか、行っちゃえ!
うわあ。女、女、女。女がすし詰めになってる。こんなとこ本当に入って大文夫なのかオレ。OLさんたち、みんなこっち見てるけど。
「えっ何なのウザイ」みたいな視線なんだけど。ヤバイよ、これは。
でも、動揺したら余計にアヤシまれそう。あくまで気付いてないフリで堂々としないと。でもってこの空気を存分に吸わないと。スーハースーハー。ん―、この匂いどっかで嗅いだことがあるような。そうだ、デパートの化粧品コーナーだ。
ふ―ん、これが女性車両の匂いか。にしても、周りからの視線がやっぱリキツイな。もっとキョロキョロしたいのに、おちおち動けやしない。というか、ウザイとか思われて、ヘンタイだ何だと騒がれたりしないよな。
下北沢までの10分間。横の女性に体が触れることにさえビクビクしながら、身じろぎ一つしなかった。ただひたすら、化粧品の空気をいっぱい吸うだけ。
うーん、イマイチだぞ!

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